私の友達が、
「素晴らしい本があったんだ。
恋のお話が、いっぱい載っているんだよ。
すごく好きな話があって、感動して泣いちゃって、思わずポチってしちゃったよ」
と言ってきました。
作者の林伸次 さんは、渋谷でボサノヴァとワインのバーをやってます。そして、作家です。
林伸次 さんのバーです。
素敵なお店です。
いつか行ってみたいです。
本の帯には、
「どうしても忘れたくない恋を人はバーテンダーに話してしまう―――-。」
さらに、
「できることなら永遠に続編を呼んでいたい気持ちと、この少し物足りないような感覚こそが贅沢なのだ、という気持ちとが交錯する。恋愛を人生のすべてと考えている人々のための一冊。」
とあります。
私の友達は、
「恋愛を人生のすべてと考えている人々のための一冊。とあるでしょ。まさに自分のためにある本だと思わない?」
と言います。
うん。うん。よくわかったよ。
一番好きな話を少し紹介します。
『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』女優との恋 林伸次
アメリカのマイケル・フランクスという歌手の『ザ・レイディ・ウオンツ・トゥ・ノウ』という美しい曲がある。
この歌の中では彼女は「なぜ彼が去ってしまったのか」とずっと理由を知りたがっている。
十一月の寒い夜には、こんなマイケル・フランクスの温かい歌声があうだろうと思い、このレコードをかけると、バーの扉が開いた。
入ってきた男性は、コートを脱ぐと、スーツの上からでも胸板の厚さがわかった。おそらく若い頃にスポーツをしていて、今でも身体をきたえているのだろう。髪の毛は短く刈り上げにし、真っ直ぐこちらを見て人なつっこい笑顔で「こんばんは」と言った。
私も彼の笑顔につられて少し微笑み、「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」と返す。
彼は目に付いた私のすぐ前の席に座り、鞄を足下におき、ネクタイを少しゆるめ、ゆっくりと店内を見回し、最後に私の方を見た。
「マスター、こんな注文ちょっと迷惑かもしれませんが、幸せな恋人たちにぴったりのワインって何かあるでしょうか?」
話はまだまだ続きます。
続きをぜひ読んでください。
胸がジーンとなって、思わず涙が出ました。
ネタバレすると、このお話は、ハッピーエンドです。
「いいな。とってもうらやましいな」と思いました。
とっても幸せな気持ちになります。
辛い恋をしているとハッピーエンドに憧れるのです。
教えてあげる
素晴らしい本に出合えることは素晴らしい
教えてください
お勧めの本
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