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お菓子屋さんのバイト少女には、ホワイトデーはブラックです!

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私の友達は、お菓子屋さんでバイトをしています。

 

いつもは土日だけバイトに行っています。

大学生は、今、ちょうど春休みです。

それで、平日でも朝からバイトに行きます。

 

バイト先には電車で通っています。

余裕をもって、バイトの始まる時刻より、一本早い電車に乗ります。

 

ホワイトデーの前の4日間は連続でバイトが入っています。

どんどん忙しくなってきます。

 

バレンタインデーの時には、これほど忙しくありませんでした。

バレンタインと言えばチョコレートです。

バイト先のお菓子屋さんは、チョコレートよりドイツ系の焼き菓子専門です。

チョコレートもあるにはあります。

あるけど女の子が気に入るお洒落なチョコは、あまりないのです。

ごっつい、しっかりしたチョコばかりです。

 

なので、バレンタインデーの時にはそれほど忙しくなかったのです。

 

でも今回のホワイトデーは、いけません。

ホワイトデー向けの焼き菓子、クッキーやバームクーヘンがバンバン売れます。

忙しくてたまりません。

 

疲れがでて寝過ごしてしまいました。

電車も一本遅れてしまいます。

ぎりぎりです。

駅からバイト先まで走っていきます。

 

正月には走らないでバイト先まで行ったら、1分遅刻してしまいました。

そのせいで、時給を1時間引かれてしまいました。

 

時給を引かれるのは嫌なので、必死に走っていきます。

 

今日もぎりぎりで朝ごはんも食べずにバイトに行きました。

走って行きました。

おなかペコペコでお昼まで頑張って働きました。

 

やっとお昼になりました。

「やった、ランチだ」

と思いました。

 

ところがこんな日に限って遅番です。

いつもより、ランチが1時間遅れです。

 

「アーもう。おなかへってるのに」

 

1時間遅れでやっとランチタイムです。

 

おなかが減りすぎて、ヘビーなものは食べられません。

 

「おうどんにしようっと」

 

やっと食べれれるランチのおうどんを見てに思わず顔がほころびます。

ほころびどころではありません。

もう満面の笑みです。

 

食堂のおばちゃんに

「どうしたの。すごい笑顔で何かいいことがあったの」

と聞かれました。

 

「おなかペコペコで、やっとご飯にありつけるから」

なんて、年頃の乙女は口が裂けても言えません。

 

「仕事柄、笑顔が顔にはりついているの」

 

苦しい言い訳です。

 

食堂のおばちゃんは

「そう大変ね、お仕事頑張ってね」

慰めてくれました。

 

教えてあげる

女子は必ずしもホワイトデーが楽しみなわけではない

 

教えてください

ホワイトデー向けの美味しいお菓子

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