私の友達から聞いた昔の大阪の話です。
天王寺駅から動物園に行く道はカラオケの露店が両側にならび、フーテンのおじさんやおばさんが歌い踊っていました。
田舎からでてきたばかりの友達は、この道はダメだと思いました。
それで、別の道を探しました。
動物園前駅で降りて階段を上っているとよれよれの汚いフーテンのおじさんにぶつかられました。
今で言うぶつかり男です。
周囲には誰もいなくて本当に怖かったのです。今思えばあんな所に行った自分が悪かったのです。
駅からジャンジャン横丁への道に片方だけの靴や拾ってきたような何かの部品などを地面に並べて店を開いている人がいました。
それをだれが買うのだろうと思いました。
通りには ピンクのワンピースを着た背が高い、大きな喉仏の出た足の毛がやけに濃い人がいました。
広場には貴重品預かり所と書いたかごを机に置いて座っている人がいました。
もう30年位前の話なのでみんなもう死んでしまっただろうなと私の友達は、目を細めて語っていました 。
教えてあげる
昔の大阪は、ワンダーランドだった
教えてください
今のワンダーランド
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