友達の会社では、郵便が多いので郵便やさんが取りに来てくれます。
担当の人は、結構、人の良さそうなおじいさんぽい人がきています。
夕方来てくれて、会社の玄関の向こう側に停めた赤い箱バンに郵便物を乗せて帰ります。
その日は、いつもとちがいました。
今日も確かに、台車で郵便物を車まで郵便物を運んでいました。
郵便やさんの赤い箱バンは、まだ、郵便局へは、出発していません。
それとは別に、会社の玄関向こう側で赤い光がピカピカしています。
良く見ると救急車が来ています。
暫くすると、赤い光は、なくなり、救急車もいなくなっていました。
郵便やさんの赤い箱バンが、まだ、ポツンと残っています。
おかしいな、と思っていましたが、その赤い箱バンも暫くすると、いつの間にか、いなくなっていました。
次の日から、いつもとは、違う郵便やさんが郵便物を取りに来ました。
暫くして、いつもの郵便やさんがやっと出て来ました。
気になったので
「暫くお顔を見なかったけど、どうしたのですか」
ときいてみました。
郵便やさんが
「怪我をして、暫く入院していました」
「え、大丈夫でしたか。
いったいどうして怪我なんかしたんですか?」
「それが、けがをした日のことです。
いつものように箱バンの後ろの荷台に郵便物をつみ込みました。
そして、後ろに荷台のドアを勢い良く閉めたのです。
そしたら、そのドアが自分の後頭部を直撃しました。
後頭部が裂けてたくさん血が出ました。
それでビックリして自分で救急車を呼びました。
病院に運ばれて、怪我の傷をなん針も縫われたのです。
そのまま、入院していました」
「それは、大変でしたね。もう、大丈夫なんですか」
「ええ、おかげさまで、もうすっかり良くなりましたよ」
「気をつけてくださいね」
気の毒なことです。
でも、自分で頭に怪我をしたのなら、誰にも怒って行くところがないなあ。
教えてあげる
箱バンのドアは凶器
教えてください
生活の中の凶器
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