私の友達は、近くのスーパーの安売りタイムに合わせてお買い物に行きます。
近くのスーパーは、19時30分が、ターゲットタイムです。
その時刻は、日によって、若干、変動します。
大体、その時刻にスーパーに行って虎視眈々と安売りシールが貼られるを待っています。
ちょうどその時間には、ライバルがいます。
やっぱり同じように、虎視眈々と安売りシールが貼られるのを待っています。
互いにけん制しながら待っています。
出遅れると一瞬のすきをついて、お目当ての商品がさらわれてしまいます。
お買い物は、格闘技です。
最近は、日ごろの修行の成果がでて、勝率は上がっています。
お肉が、時には、3割になるときもあります。
3割引きではありません。
本当に3割になるときがあるのです。
なので、
「半額なんて甘いわよ」
なんて言っています。
3割が付いたら根こそぎ買っていきます。
躊躇しているとやられます。
サーっと買って、暫くは肉料理だらけです。
安くなったものは、当然ながら賞味期限が短いのです。
さっさと料理して食べないといけません。
ところで、戦うためには、ライバルの動向が気になります。
それで、ほかのお客が気になります。
そっと、ほかのお客の様子をうかがっています。
すると、気になることを発見しました。
お年寄りは、たいてい、買い物メモを持っているのです。
そのメモは、チラシの裏の白いところにメモしています。
そして、たいていカタカナなのです。
なぜかそのメモを途中でよく落としているのです。
それで気になって拾ってメモの中身をチェックします。
タマゴとかオニクとか書いています。
すると気になる品物が書いていました。
それは、「スン」とカタカナで書いているのです。
「へ、スン?」
「なんじゃろな。これ、なんじゃろな」
と、私の友達は不思議がっていました。
それで、お買い物メモを持っている、お年寄りの後を追跡することにしました。
きょうも、メモを持ってお買い物をしているお年寄りを見つけました。
じーっとメモを覗いて、ありました。
「スン」の文字。
そーっと後を付けます。
「スン」が気になってしょうがないのです。
「何の新製品やろ」
「お菓子かな、何かな」
想像は広がります。
すると、手に取ったのは、おそばです。
中華そばの麺です。
「え、ラーメン?」
「メン」
「スン」の正体は、お菓子ではなく、
ただの麺(メン)だったのです。
スの真ん中の線が突き抜けて横棒がかすれて見えなかったのです。
「なーんだ」
そういうことか。
まだ、ほかにも、謎の商品があったのです。
それはまた、次のお楽しみです。
教えてあげる
環境のため食材の廃棄の無駄をなくすため思い切った安売りをするところがある。
教えてください
オニクの安いスーパー
コメントを残す