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田舎から田舎

つらら
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私の友達が、学生時代に住んでいた家のことを話してくれました。

 

場所は、東京都の西の方角にある八王子市の山手の方の(都内23区にある山の手とは違います。)の田舎だちたるところです。

田舎から東京に出てきて、やっぱり、田舎に住んでいました。

自宅が飛行場に近いせいもあって飛行機で1時間半で東京(羽田)について、東京なのに東京(羽田)から3時間以上かかって着くような場所でした。

 

夏は、近くに蛍がいて、たくさん捕まえてきて部屋の中に放したりしていました。

蛍は、ふわふわと飛びながら光って、幻想的で夢の中のようでとってもきれいでした。

一人でうっとりと眺めていました。

山手だったせいか夏は、あまり暑くはありませんでした。

 

しかし、冬は大変でした。

南国に住んでいたせいで、冬の寒さを舐めていました。

暖房がなかったので、部屋の中の温度は、外とほとんど変わりませんでした。

小さな電気湯沸し器のポットでお湯を沸かして、その湯気にあたっていました。

全然、何の足しにもなりませんでした。

寒くて寒くて、布団の中に入って潜っていれば何とか過ごせる感じでした。

朝起きたら、息で濡れた布団が凍っていたこともあります。

地元で氷が張ることもまれにありました。その氷は、水たまりの上に薄く凍っていました。

正に薄氷という表現がぴったりです。

 

ところが、こっちでは、テーブルの上に置いたコップの中の水も凍っていました。

その氷は、冷蔵庫の中の製氷皿の中の氷のように四角い形に凍っていました。

コップを逆さにして振るとズコっと四角い氷がコップの中から落ちてきました。

お風呂屋さんにバイクで行ってきたら、よく拭いてなかった髪の毛の水滴が凍っていてお風呂に行く前より寒くなって帰ってきていました。

 

もっと北の国の人は当たり前のことかもしれませんが、南国育ちの者にはびっくりものでした。

 

「懐かしいなあ」と目を細めて遠くを見ながら語っていました 。

 

教えてあげる

北国の冬はもっと寒い

 

教えてくさい

懐かしい思い出

 

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