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ハゲの友達にハゲの後輩ができました!

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私のハゲの友達に、ハゲの後輩ができました。

 

新年度になって、私の友達の下に臨時職員から本採用になった新人が入ってきました。

 

新人君は、市内の公立No.1進学校から地元の大学に入って他の会社と友達の会社で臨時職員を経験して本採用となりました。

新人君は、なかなか優秀です。

仕事も真面目にこなします。

背も高いし、メガネを外すとなかなか男前です。

 

でも残念なことに彼はハゲだったのです。

 

前頭部と頭頂部が見事に禿げ上がっています。

 

そして、髪の毛は、普通に伸ばしています。

 

なので、ハゲが見事に強調されています。

 

友達は、そのハゲのせいで中途採用の人と思って、

「奥さんと子供いるの」

と聞いてしまいました。

 

すると、

「まだ、独身で彼女もいません」

とのことです。

 

45歳くらいかなと思ったら、まだ、29歳だったのです。

 

それで、ハゲ同士、意気投合して、この前に飲みに行きました。

 

そこで、友達は、ハゲの先輩として偉そうにアドバイスしました。

 

「新人君は、賢いし、背も高い、メガネをとったら男前だよ」

まず良いところを褒めます。

 

新人君は、

「ありがとうございます」

 

そして、友達は、痛いところを直球です。

「でも、髪の毛が残念だなあ」

 

新人君は、

「そうなです。頭は、私のネタにしています」

 

友達は、

「違うんだよ。その頭をネタにしたらいかんのだよ」

ハゲの先輩として、真実を述べます。

 

「まず、その中途半端に伸ばした髪の毛がいかん。

その中途半端な髪の毛は、髪の毛への執着が見える。

それがかっこ悪いのだよ」

 

真剣にハゲの心構えを語ります。

わかってほしくて必死なのです。

 

「まず、まだ残っている髪の毛に対して執着を捨てることが大事だよ」

 

更に続けます。

 

「そして、ハゲを受け入れるのだよ」

 

まるで髪の子…間違えた、神の子のようです。

 

「生えてる髪をできるだけ短くすること、剃れとは言わないが、

まず、坊主から始めるのだ。

 

いやなら、おしゃれな美容院で相談するのだよ。

 

でも、おしゃれな美容院では、ハゲに対する適切なアドバイスをできるところは少ないかもしれないね。

 

なので、ネットでハゲの髪型を研究してごらん。

 

私がいっている理由がきっとわかると思うよ。

 

結論から言うと、できるだけ今生えている髪を短くして、

短いのか、ハゲなのかわからなくするのだよ。

 

ハゲと真っ向勝負するのだよ。

 

ハゲから逃げてはいけないのだ。

 

ハゲは、決してかっこ悪くない。

 

ハゲをかっこ悪いと思う心がかっこ悪いのだよ」

 

それから、友達はカッコつけておしゃれについて講釈します。

 

「そして、メガネをおしゃれにするか、コンタクトにすれば良いね。

 

ほら、メガネを取ると男前じゃないか。

 

少しお腹が出ているのは、筋トレしてお腹を引っ込めなさい」

 

さらにどこかで聞きかじった女の子の気持ちについて述べます。

 

「男は見かけじゃないと言うのは、まやかしだよ。

最初は、見た目から絶対、入る。

そのときに足切りされたらもう問題外、

いわゆるアウト オブ 眼中。

と、言うやつだ」

 

怪しい英語も交えています。

 

「まずは、最低限の見かけを整えよう。

大丈夫。新人君の中身は、間違いないのだから、

自身を持って」

 

そして、二人は、彼女づくりの大海原へ漕ぎ出す決意を深めたのでした。

 

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